2025年5月25日日曜日

深大寺元三大師大開帳


 昨日(5月23日)、調布の深大寺に行って元三大師大開帳に参加した。深大寺通りをお目当てのそば屋を探して歩き、5分ほどで山門の近く「蕎麦きよし」で、江戸前天せいろで腹ごしらえをしてから、参拝に向かった。平日にもかかわらず、境内は多くの参拝者で賑わっており元三大師像のチケットを購入するのに1時間もならんだ。やっとチケットとガイドブックを購入し、元三大師の中へ。中は薄暗かったが令和3年東博開催の「最澄と天台宗のすべて展」でみた良源(元三大師)の2メートル近い巨像と対面した。今回は奈良博の展示から帰ってお厨子に入る前の貴重な御開帳とのこと。少人数一列に参拝し、深大寺の僧侶の読経の流れる中願い事をとなえて無事参拝を終えた。後から知ったのだが民放のテレビのニュース番組で深大寺がとりあげられたのでこの混雑となった。ガイドブックによると鎌倉時代後期に鎌倉幕府の関与で日本最大の肖像彫刻が造られたとのこと。鎌倉時代末期は元寇で日本中が元異国調伏を行った時期。そのような目的で造られた像だが、実際の元三大師良源は平安時代の比叡山中興の祖。「最澄と天台宗のすべて展」図録コラムによると元三大師は寺院経営のうえでも豪腕をふるった僧侶であった。没後も比叡山内にあって内外を監視しているとか観音の化身であり不動明王の化身であるという信仰を生み出し、鬼大師、角大師、豆大師という伝説まで生まれた。今回の3年もの修理の中でわかったのが複数のネズミが像の中を住処として、中には聖教や書簡もあった。クリーニング解体剥落止め、材質強化を施したとのこと。2027年には深大寺の釈迦如来像が収まる白鳳堂が完成した暁には、また深大寺を訪れたいと思う。






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