北総四都市江戸紀行(荘厳寺十一面観音)
本日、日本遺産北総四都市江戸紀行のひとつ佐原にある荘厳寺に仏像クラブで出かけた。JR東日本「北総春のキャンペーン」の一環で、臨時列車特急あやめ祭りで佐原の駅に降り立つと予想外の強風と大雨に見舞われたが、電話で事前予約していたので、収蔵庫の中に入れてもらえ、威厳ある十一面観音の立像に対面した。中には像高3メートル24センチの十一面観音で、平安時代の制作で香取神宮別当寺金剛寶寺の客仏。重文に指定された。明治の廃仏毀釈のおり横倒しになったため化仏の十一面がない状態で引き渡されたとのこと。台座と光背も後補だと留守番の寺男の案内人が教えてくれた。全体として破損が少なく、抑揚の少ない穏やかな像形は藤原彫刻の様式を伝えている。本堂も案内してもらったが、秘仏の不動明王と現代の「首だけ不動」等を見てお寺をあとにし、地元の酒蔵で角のみでおいしい日本酒を試飲し、駅前の鰻や「山田うなぎ店」でうな丼をいただき嵐の佐原を早々に後にした。
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