2010年7月31日土曜日

奈良の古寺と仏像展③(アフロな仏)


五劫思惟阿弥陀如来は奈良の「五劫院」の特別開帳にて拝ませていただいたが、阿弥陀定印の印相だった。この阿弥陀様は合掌しているが、図録を見ると21億6千万年の修行後に思惟を終えた姿だという。東大寺鎌倉時代の復興に尽力した重源上人が中国から伝来した仏像と伝えられいるが、アフロの様な髪型でもあり親しみがもてる。また再会したい仏像だ。

2010年7月27日火曜日

奈良の古寺と仏像展②(味のある仏像)



奈良時代前期に作られた観音菩薩立像はあどけない童子のような面差しが印象的だ。なんとも味のある仏像である。図録を読むと頭部が像高の約四分の一あると書かれている。そのためどこかマンガ的な風貌だと感じた。二重まぶたも印象的だった。金堂の薬師如来の脇侍月光菩薩とと呼ばれていたが、白鳳仏の薬師如来と明らかに作風が違う。法隆寺には観音菩薩(伝日光菩薩)も残されているという。秋にまた再会したいものだ。

2010年7月26日月曜日

奈良の古寺と仏像展①(アルカイックスマイル)


先週の土曜日日本橋の三井記念美術館で「奈良の古寺と仏像」展に行ってきた。きれいな美術館で珠玉の仏像がところ狭しと展示されていた。

特に金銅仏の展示室は照明もよく効果的に仏像が光の中に浮かび上がるような展示だった。金銅仏では法隆寺の菩薩立像がよかった。高さ56センチだが迫力があり、宝冠をかぶったアルカイックスマイルが印象的だった。中国の北魏仏の影響だという。若いころ訪ねた中国の石仏を思い浮かべた。