2015年8月11日火曜日
2015年8月10日月曜日
美濃の美仏巡り②石徹白大師堂の虚空蔵菩薩
本日、美濃の美仏巡り二日目は郡上のお寺をまわった。今日最後に訪れたのは 、福井県に近い石徹白(いとしろ)大師堂だ。無住の寺で地元の管理人に連絡し拝観できることになった。本堂裏手の収蔵庫を開けてもらうとガラスケースの中に金色に輝く虚空蔵菩薩がいらした。平安時代末期の作だが、金胴仏でとても保存状態がよく、宝珠や宝剣、光背や台座まで当初のものが残されているのには驚かされた。発願者は奥州藤原秀衛で、源義経一行を奥州に逃すために家臣を遣わして郡上の石徹白にこの仏像を作らした伝説がある。今日案内してくれた管理人の方はその家臣団の末裔だという。素晴らしい仏像を間近で拝ませて頂いたことに感謝し大師堂をあとに温泉宿に向かった。
2015年8月9日日曜日
美濃の美仏巡り①横蔵寺の大日如来
今日から岐阜県の美仏を巡る旅に出かけている。岐阜に入って真っ先に向かったのが、美濃の正倉院とよばれる、横蔵寺だ。電車とバスを乗り継ぎやっとの思いでたどり着いた。宝物館の中には、大日如来や深沙大将(じんじゃたいしょう)など大小22体の仏像があり苦労して来たかいがあった。中でも平安末期の大日如来が素晴らしく高く結い上げた髻、流れるように表現された衣紋などに、細かな彫りの技が光る写実的な作風が特徴だ。運慶の大日如来も似た作品は筑前講師という謎の仏師の制作とのこと。発願者が平氏であることから謎が深まる。横蔵寺には他にも見るべき仏像が多く快慶作より古い深沙大将や肥後定慶作の金剛力士など見ごたえのある宝物館だった。いつまでもいたかったが、帰りのバスの時間もあるので、足早に横蔵寺をあとにした。明日は義経伝説に彩られた虚空蔵菩薩を見に行く予定だ。
2015年8月8日土曜日
奈良の古寺と仏像展の思い出②
奈良の古寺と仏像展では奈良の多くの寺から仏像が出品されていたが、ここに 取り上げる岡寺の菩薩半跏像もそのひとつだ。わずか像高16.5センチの銅造の仏像のため会場では目だたなかったが、あとで図録などで写真を確認しそのやさしい表情や自然な姿勢、装身具の細部まで見事に表現されているのに驚いた。平成25年に奈良を訪れた際、岡寺の大きな如意輪観音を見たが、その胎内仏で奈良時代の作だが、その愛らしく美しい姿は白鳳仏の影響を確実に受けていると感じた。あらためて見直した秀作だ。
2015年8月1日土曜日
奈良の古寺と仏像展の思い出
平成20年に「薬師寺展」平成21年に「国宝阿修羅展」と立て続けに行った仏像展 だが、平成22年に開催されるいい仏像展は無いかと探していたが、東京日本橋の三井記念美術館で「奈良の古寺と仏像展」が新潟・東京・奈良と巡回して開催されることを知った。その年は今年と同じく猛暑で、暑い中仏像展に出かけたのを覚えている。初めて行った三井記念美術館はかなり豪華な展覧会場で、照明も凝っており、奈良の仏像が「會津八一」のうたと共に展示されていた。最初が法隆寺のコーナーで東京展だけに出品される夢違観音や菩薩立像が展示されていた。ここで紹介する観音菩薩立像は白鳳時代の作で法隆寺金堂の阿弥陀如来の脇侍としてまつられていたというが、像容からして単独像として製作された可能性も指摘されている。二手に分かれた髻、花や葉を様式化した冠、両足まで冠の紐がU字型に垂れ下がる装飾性に富み巧みなデザインになっているところなど、白鳳美術の粋を集めた名品だ。像高が60センチの小像のため見逃しそうな一品だが、今年の七月開催の白鳳展では大きく取り上げられており、改めて見直した仏像のひとつだ。帰りに品川でよったレストランのビールが冷たくおいしかったことを記憶している。
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