2015年8月8日土曜日

奈良の古寺と仏像展の思い出②

奈良の古寺と仏像展では奈良の多くの寺から仏像が出品されていたが、ここに
取り上げる岡寺の菩薩半跏像もそのひとつだ。わずか像高16.5センチの銅造の仏像のため会場では目だたなかったが、あとで図録などで写真を確認しそのやさしい表情や自然な姿勢、装身具の細部まで見事に表現されているのに驚いた。平成25年に奈良を訪れた際、岡寺の大きな如意輪観音を見たが、その胎内仏で奈良時代の作だが、その愛らしく美しい姿は白鳳仏の影響を確実に受けていると感じた。あらためて見直した秀作だ。

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