2015年8月10日月曜日

美濃の美仏巡り②石徹白大師堂の虚空蔵菩薩

本日、美濃の美仏巡り二日目は郡上のお寺をまわった。今日最後に訪れたのは
、福井県に近い石徹白(いとしろ)大師堂だ。無住の寺で地元の管理人に連絡し拝観できることになった。本堂裏手の収蔵庫を開けてもらうとガラスケースの中に金色に輝く虚空蔵菩薩がいらした。平安時代末期の作だが、金胴仏でとても保存状態がよく、宝珠や宝剣、光背や台座まで当初のものが残されているのには驚かされた。発願者は奥州藤原秀衛で、源義経一行を奥州に逃すために家臣を遣わして郡上の石徹白にこの仏像を作らした伝説がある。今日案内してくれた管理人の方はその家臣団の末裔だという。素晴らしい仏像を間近で拝ませて頂いたことに感謝し大師堂をあとに温泉宿に向かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿