美濃の美仏巡り①横蔵寺の大日如来
今日から岐阜県の美仏を巡る旅に出かけている。岐阜に入って真っ先に向かったのが、美濃の正倉院とよばれる、横蔵寺だ。電車とバスを乗り継ぎやっとの思いでたどり着いた。宝物館の中には、大日如来や深沙大将(じんじゃたいしょう)など大小22体の仏像があり苦労して来たかいがあった。中でも平安末期の大日如来が素晴らしく高く結い上げた髻、流れるように表現された衣紋などに、細かな彫りの技が光る写実的な作風が特徴だ。運慶の大日如来も似た作品は筑前講師という謎の仏師の制作とのこと。発願者が平氏であることから謎が深まる。横蔵寺には他にも見るべき仏像が多く快慶作より古い深沙大将や肥後定慶作の金剛力士など見ごたえのある宝物館だった。いつまでもいたかったが、帰りのバスの時間もあるので、足早に横蔵寺をあとにした。明日は義経伝説に彩られた虚空蔵菩薩を見に行く予定だ。
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