2026年10月9日金曜日

三重の仏像2026⑤(観音寺の阿弥陀如来)

 市場寺の総代さんに車で送っていただき、観音寺に着くと代表の奥様らしき方が迎えてくれた。ここ観音寺は伊賀市教育委員会に連絡し、代表の方から折り返し連絡いただいたお寺で、創建年代は不明。「伊賀市の文化財」には重文の阿弥陀如来は像高88センチ余り、寄木造。頭部は螺髪を表わし、肉髻珠と白毫は水晶嵌入。面部は豊顔木眼。袈裟は左肩から右肩に懸けている。両手は臂を曲げ、前面で定印を結び、右足を上にして結跏趺坐している。全体的に黒色を呈しているが、漆箔が残存したことも考えられる。台座、光背は後補のものと思われる。形がよく整って定朝様式を伝えているが、顔や姿に写実的な表現が見られ、鎌倉初期の作とされる。本堂は新調されキレイだったが、仏像の保存状態は決してよくないので、鎌倉時代に見えなかった。しばらく世間話をしてバスの時間を待ち、奥様に車でバス停まで送っていただいた。今年の夏は伊賀の仏像と縁がある。空海と真言の名宝展で観菩提寺の十一面観音立像と再会し、市場寺とここ観音寺。まだ重文の仏像が14組もある。市場寺の総代さんの話では公開していない寺院もあるが、また訪れたいと思った。



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