2025年2月4日火曜日

特別展「運慶」女人の作善と鎌倉幕府



 今週の日曜日に県立金沢文庫に特別展「運慶」女人の作善と鎌倉幕府を見にいった。県立金沢文庫の「運慶展」はこれで4回目になるが、今回は運慶に関わった鎌倉幕府の女性の依頼で制作された仏像を中心の展示との「ほとけの瀬谷さん」の触れ込みだったが、運慶作は源実朝の乳母「大弐局」依頼の大威徳明王。北条政子が実朝の安産祈願で制作したという説がある曹源寺十二神将巳神。瀬谷さんの新説で北条政子発願の寿福寺薬師如来、政子寄進の瀬戸神社舞楽面などかなり無理はあるが瀬谷さんの独断で集められた仏像群の展示となっている。なんといっても本展目玉は清水寺の観音勢至菩薩であろう。確かに浄楽寺阿弥陀三尊に作風が似ていると感じた。出展してほしかったのは政子寺ともいわれる願成就院の諸像や源頼家婦人が菩提を弔うために制作した実慶制作の大日如来。実朝夫人坊門清信の娘、西八条禅尼発願の京都大通寺(今は愛知県専長寺にある)阿弥陀如来も出展してほしかった。またの機会の楽しみとして期待したい。









0 件のコメント:

コメントを投稿