2010年8月3日火曜日

奈良の古寺と仏像展⑤(如意輪の色気)


元興寺の如意輪観音は鎌倉時代に造られた仏像だがなんとも色気がある。高く結い上げた髻(もとどり)には 丁寧に髪筋を刻み、俯きかげんに少し下を向いた顔には、切れ長な目やくっきり引き締まった鼻や口元に気品が漂う。昨年大阪河内で会った如意輪観音にほ遠く及ばないが、気品と色気を感じる仏だった。奈良に何度も訪れていても、近鉄奈良駅から近い元興寺にはつい足を運ばなかった。いつか訪れて再会したいものだ。

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