2010年8月10日火曜日

あいたた観音


兵庫県加古川の鶴林寺に参拝した。鶴林寺は播磨の法隆寺と呼ばれ聖徳太子の立像もあるという。境内には三重塔や見事な鐘楼があり、太子堂やら常行堂などが立ち並んでいた。本尊は薬師如来だが秘仏であり平成9年にご開帳があり、この次は65年後とのこと残念であった。TV見仏記で紹介されていた「ウインクする十二神将」が新薬師堂にあるというので先に見ることにした。目指す「あいたた観音」は宝物館にあるので入館した。宝物館には釈迦坐像、獅子乗り文殊、像乗り普賢があった。わざとすぐ「あいたた観音」のある部屋には行かず盛り上がったところで向かった。「あいたた観音」は盗み出して溶かそうとした泥棒に「あいたた」と言ったそうで、その人間離れした美しい容姿からは想像出来ない庶民性を帯びている。白鳳期の金銅仏は八頭身の細身でありながら頬はふっくらと張り、唇の端をゆったりと上げてたおやかに微笑んでいる。太子堂の壁画のことを係りの女性に聞くと見られないが五木寛之の「百寺巡礼」ビデオで見れると親切にその場で上映してくれた。「あいたた観音」の微笑みを目に刻んで、鶴林寺をあとにした。

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