2010年8月10日火曜日

摂津の美女丸伝説に彩られたお寺


昨日攝津川西市の満願寺を訪れた。見仏記で紹介されていたお寺で団子鼻の薬師如来やモアイ像のような聖観音がおられるとのこと。この満願寺は奈良時代創建だが、多田源氏ゆかりの地で美女丸伝説が残されている。 ご本尊の千手観音は秘仏で年1回しかみれないので、本堂に案内の方にあけていただき中に入った。中は薄暗く明かりも控えめなため、目が暗さになれるまでしばらく待つ。中央には本尊がおられるが、厨子が閉じられていてお前立ちが安置されていた。右手の仏像に近づくと薬師如来が居られた。暗がりの中目を凝らしてみるとたしかに団子鼻だ。私の興奮のボルテージがいっきにあがった。よく見ると厨子の周りに置かれている四天王も目がやたらに大きい。 例のモアイ像はどこにと案内の礼儀正しい男性に尋ねるわけにもいかず、パンフレットの写真の毘沙門天の安置場所を聞いた。案内の方がこちらへどうぞと毘沙門堂の中に招きいれていただいた。これまた薄暗く毘沙門天のお顔もよく判別できない。右手に進むと例のモアイの聖観音は居られた。左手に蓮華を持たれる立ち姿は優美だがやはり少し顔が大きいように見えた。あとで買った図録を見るとモアイには見えないが薄暗い堂内の効果かもしれない。図録には千手観音の写真も載っており、いつか友人とご開帳のおり訪ねたいと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿