運慶展⑩(円成寺大日如来)
運慶展は昨年の11月に終了したが、最近になっても運慶の話題にはことかか
ない。JR東海の「うましうるわし奈良」キャンペーンで今月から円成寺が取り上げられ毎日デジタルサイネージで円成寺の大日如来が見られたり、真如苑真燈寺の大日如来の一般公開が目的の半蔵門ミュージアムが開館したり忙しい。円成寺の大日如来はお寺と金沢文庫展と今回で3回目だったが、展覧会の冒頭の展示だったので印象に残った。オールアバウト運慶によると玉眼を嵌入した意志的なまなざし、上半身をややそらし気味にして印を結ぶ両腕との間隔を広くとった豊かな空間性など、才気あふれる青年仏師の作品にふさわしい溌剌とした雰囲気をたたえる。JR東海のキャンペーン情報によると多宝塔でガラス越しにしか拝観できなかった大日如来が相応應殿に移り、周りを東京芸大復刻の四天王が囲んでおり、真横からもじっくり拝観できるという。また奈良に行く機会があったら円成寺を訪れたいと思う。
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