よみがえる仏の美展①
先週の土曜日仏像クラブで二子玉川の静嘉堂文庫美術館に「よみがえる仏の美」
展を見に出かけた。静嘉堂文庫美術館には近頃、山本勉先生が唱えた運慶の十二神将のうち7体が所蔵されており、そのうち4体が修理完成し披露されるという。美術館の周りは緑豊かな環境に恵まれていて別世界にまい込んだようだった。会場の中央のガラスケース4つに像高80センチぐらいの十二神将がそれぞれ展示されていた。1番右側の寅神の右手を高く振り上げたポーズを見て、U案内人は「運慶作であることを確信した」とやや興奮して語っていた。この十二神将は昨年拝観した京都浄瑠璃寺から流出したもので、秘仏薬師如来を守る十二神将として製作され、明治になり流失した仏像だ。今回は「修理完成披露によせて」との副題がついていたように展示品の修理過程もパネル展示されていた。十二神将も「静嘉堂120選」図録の写真に比べても色彩がよく修復されこくなっていた。若冲が手本にした「文殊・普賢菩薩像」などの仏画を鑑賞して展覧会をあとにした。昼食で寄ったおそばやで食事をしながら運慶についておおいに語り合った仏像クラブの面々であった。
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