2016年5月7日土曜日

平成28年新指定国宝・重文展

本日(5月6日)「平成28年新指定国宝・重文展」を見に東博に出かけた。今年は
国宝4件、重文48件の指定がされたが、彫刻が集まる本館第11室のみの鑑賞となった。入口の単独のガラスケースには水-神秘のかたち展で出展された「長快の十一面観音」が置いてあったが、水展であった光背がはずされての展示のため迫力をそがれたかっこうだ。意外によかったのが、大阪清泰寺の伝文殊・伝普賢で解説によると奈良国博の薬師如来に顔つきや身体構成が似ていると書かれていたが、確かに頬の下膨れの感じが似ていた。埼玉浄山寺の地蔵菩薩の衣文のすばらしさや、MOA美術館の像高43センチ足らずの十一面観音の細工の細かさに驚嘆しながらお目当ての宝山寺の制多伽童子・矜羯羅童子の前に進む。制多伽童子は写真で見るより迫力があり衣の截金もすばらしかった。横を向く矜羯羅童子の奇抜さに圧倒された。帰りに法隆寺国宝館の伎楽面の部屋が開いていたので入場してから東博を後にした。毎年見ごたえがある国宝・重文展だが今年もいい仏がそろったとの感想を持った。

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