聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝展の思い出①十一面千手千眼観音
国宝阿修羅展が開催された平成21年の秋に上野の森美術館で聖地チベット-ポ
タラ宮と天空の至宝展を見に行った。会場に展示されている仏像はどれも今まで見たことがないチベット密教の仏たちで興味深く鑑賞できた。怪しげな目線で腰をひねらせて立つ高さ160センチの弥勒菩薩像や魅力的な緑のターラー女神像などが会場ところせましと展示されておりチベット密教の世界に引き込まれた。圧巻だったのがパンフレットの表紙を飾る十一面千手千眼観音で像高77センチの17世紀作の銅造鍍金の仏像だが、なんと言っても十一面が5段につみあがった様が印象的だった。手は宝珠や弓矢をとる本手8本と小手992本の真数千手観音で小手それぞれの手の平に目が描かれていた。この展覧会のことを思い出したのは最近購入した「新モンゴル紀行」という本で東洋のミケランジェロといわれる仏師ザナバザルの仏教美術を目にしたからだ。いつかモンゴルに仏教美術を鑑賞しに出かけたいものだ。
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