2014年10月3日金曜日

企画展「仏教美術逍遥」

今週の日曜日に神奈川県立金沢文庫に企画展「仏教美術逍遥」を見に行った。
金沢文庫のツィッターのすすめで、展覧会を見る前に手のひらサイズの図録を購入してみることにした。一階には個人像の天王像と以前話題にになった平泉の中尊寺に似た像がある横須賀大善寺の天王立像が展示されていた。2階にあがると、ちょうどボランティアガイドの説明が始まっており、静かに後をついて鑑賞した。像高わずか50センチにみたない聖観音像が展示されていた。この聖観音像は仏像クラブで訪れたことがある龍華寺所有のもので、最近後補の金泥塗りを落として古色仕上げとなったとのこと。未開封の蓮華にそっと手を添えるポーズは比叡山延暦寺横川中堂安置の聖観音と同じで、平安時代後期の作風をよく表している。他にも金沢文庫に隣接する称名寺の隣にかつてあった海岸尼寺の2メートルを超える十一面観音や龍華寺に伝わる善光寺式阿弥陀も展示されていた。善光寺式阿弥陀の5つの特徴など、ボランティアガイドの説明もわかりやすく小さい会場ながら楽しめた。金沢文庫は残念ながらしばらく休館となるが、学芸員の「仏の瀬谷さん」のワールドに浸って金沢文庫をあとにした。

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