2010年9月11日土曜日

奈良で生身の釈迦に出会う

昨年の7月、奈良国立博物館で「聖地寧波(ニンポー)展」が開催され京都清涼寺の「釈迦如来」が出展されというので、一人日帰り弾丸ツアーで見に行った。お寺では年2回遠くから拝めるが、真近に拝観できる機会はめったにないとのことで早速奈良に向かった。奈良国立博物館はすいていて会場には中世中国の交易都市寧波に関連する仏画が中心であったが、奥に清涼寺の釈迦如来がおられた。国宝である釈迦如来はインドから中国にもたらされた仏像を日本人僧が中国の工人に正確に摸刻させたという。本尊のお顔はひげを生やし、どこかインド的な顔だちだ。卵形の顔や縄目状の頭髪も印象的だ。この仏像には五臓六腑(内臓)も体内に納められており、模型が展示されていた。「聖地寧波(ニンポー)展」では他に京都泉涌寺の楊貴妃観音などが間近に見られ、充実した奈良の展覧会だった。

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