正寿院十一面観音

清水寺千日詣りの翌日(8月16日)は宇治に向かい宇治田原にある正寿院に向かった。宇治茶バスという京阪バスの路線バスで、50年に一度の秘仏開帳の正寿院へ猛暑の舗装道路を向かった。宇治観光協会の言っていた田んぼ道はこのことらしい。30分ほど登り道を歩くと正寿院についた。風鈴祭りが行われており、風鈴をくぐると本堂で、中に小さな十一面観音が祀られており、あまりの小ささに拍子抜けした。しかしその後新幹線の中で宇治田原町観光サイトの記事を見て印象が変わった。確かに鎌倉時代の仏像にしては恐ろしく保存状態がよく確かに膝のあたりに快慶が得意とする截金がはっきりと確認でき、水瓶も左手で持っており右手の羂索も確認できた。記事によると江戸中期に落雷で全焼した際、足下から下の蓮華や象はその際焼失して作り直されたとのこと。もしかして残っていれば「安阿弥陀」などの快慶作の確証が焼けてしまったかもしれない。隣に快慶の不動明王があることから一概に否定できないが。御朱印と観音の写真を購入して、帰り道で見つけたお茶屋の美味しい抹茶ラテを頂き、バスで宇治に戻った。
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