特別展「江戸大奥」(祐天寺阿弥陀如来)
本日(8月13日)上野の東博に特別展「江戸大奥」を見に行った。行こうと思った切っ掛けは昨年の春に訪れた奈良興福院の「掛袱紗(かけふくさ)」がすべて展示されているとパンフレットに記載されていたからである。興福院には天平仏目当てにいったのだが、そこで購入したクリアファイルの柄が、今回展示の五代将軍徳川綱吉が側室お伝の方に贈り物を贈るのに包んだ袱紗だった。平日だがお盆休みで多くの女性客がつめかけていたが、春日局から天璋院篤姫や皇女和宮までの多くの女性の暮らし向きや調度品が展示されていた。その中には徳川綱吉の養女竹姫が祐天寺に寄進した江戸時代享保年間の阿弥陀如来も展示されていた。像高104センチの寄木造で腹前で両手を重ねた阿弥陀定印を結ぶ。仏師は小堀浄運で慶派仏師浄慶の子とされる。江戸時代の慶派の作品を見ることができた貴重な機会となった。天璋院篤姫の雀が画かれたみごとな小袿などを見て会場をあとにした。仏像の展覧会ではないが豪華絢爛な着物や調度品の数々に圧倒され飽きることなく鑑賞して閉館の時間になり会場をあとにした。
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