2022年7月30日土曜日

特別展「最澄と天台宗のすべて」⑪(長源寺薬師如来)

 

この展覧会通じてのテーマとして「最澄自刻の薬師如来はどのよな姿だったか」というのがある。根本中堂に今も祀られていると伝えられるが絶対秘仏のため誰も見たことない。のちの時代の天台寺院で多くの模刻像が造られたが、それぞれ個性が出ており見ごたえがあった。ニコニコ美術館で淺湫学芸員が説明していたが、仏像の螺髪は通常互い違いに彫られるがこの仏像は一直線に彫られており、そこが自刻の薬師如来らしいいとの説明だった。実際の仏像は150センチ余りの堂々とした体躯の仏像だった。最澄自刻の薬師如来は朱衣金体だったと伝えられるが、この仏像は漆箔で覆われている。長源寺は京都府岩倉のお寺なので京博ならではの仏像だろう。今後も京博の展覧会は注目していきたい。


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