2022年5月7日土曜日

正法寺の三面千手観音に出会う

祇園で大海老天丼をいただいて、大原野に向かった。宝菩提院願徳寺を参拝してから初めて行く正法寺に向かった。大原野のいい仏を探していたところ近くの正法寺に三面千手観音があるとネットで紹介されていたので向かった。確かに地図では近くだが高低差まで記載していなかったので慌てた。花の寺勝持寺の参道ではあるが高低差がある急坂を下ると店がある民家の近くに出てホットした。正法寺は鑑真の高弟が開祖の由緒あるお寺で本尊の三面千手は小浜の妙法寺でしか見たことない珍しい千手観音だ。お寺の案内では鎌倉時代初期の製作で像高181センチの寄木造りの仏像だ。ネット情報によると元は丹波の九品寺の本尊だったとのこと。張りのある顔、堂々とした体躯、左右のバランスが絶妙な手の配置がすばらしい。運慶のお株をとる高い髻や条帛・天衣・裳の表現も素晴らしく、近くの法菩提院の菩薩半跏像に影響されたのだろうか。京都に何度も通っていながらこの仏像を見落としていたと満足して素晴らしい庭園を時間の許す限り眺めていた。


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