2021年2月20日土曜日

特別展「横浜の仏像」③(證菩提寺の薬師如来)

 

本日、U案内人と横浜歴史博物館を再訪した。山本勉先生の講演を初めて聞きにいくためだ。登壇した山本先生が横浜の仏像展を通じて仏像史を語るテーマで約一時間半語りつくした。展覧会の構成は時代別になっており前回紹介した松蔭寺如来像を通じて中国南北朝時代の技術(止利様式)や初唐様式など展覧会の展示物を通じた講演だった。栄区の證菩提寺を訪れたのは2012年12月だった。法事があり本堂の阿弥陀如来は見れなかったが収蔵庫にある平安時代の阿弥陀如来を見ることができた。横浜の仏像展では平安時代の薬師如来と阿弥陀三尊、南北朝時代の聖観音と出展されている。證菩提寺は源頼朝創建の寺として知られているが、ここで紹介する薬師如来は山本先生によると證菩提寺開創以前に薬師如来をまつるお堂があり、行基の作との伝説がある。一木造りの技法や全体のおだやかな雰囲気で野趣あふれる仏像との解説だった。講演ではこの仏像発見のエピソードが語られ證菩提寺の阿弥陀三尊調査のおり傍らに置いてあった厨子から発見されたとのこと。その他多くの出展されている仏像について語られたのでおりを見て紹介したいと思う。出展仏像の絵葉書を買い横浜の喫茶店で横浜の仏像について多いに語った仏像クラブの面々だった。





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