2019年12月14日土曜日

特別企画「文化財よ、永遠に」②(楞厳寺の釈迦如来)

特別企画「文化財よ、永遠に」では東日本大震災で被災し修理され
東博にて晴れて展示されている仏像が多かった。ここに紹介する福島県いわき市の楞厳寺(りょうごんじ)釈迦如来も1089ブログに書いてあったが須弥壇上から落下、脇侍の迦葉・阿難像とともに全壊に近い状態になっていたとのこと。この特別企画では学芸員の仏像解説とともに、修理に携わった住友財団の修理の工程も説明されているのが特徴だ。東博でも鑑賞者に「じっくり仏像と対面する時間を持ってみたらいかがでしょう。」という提案の試みとして鑑賞空間から仏像解説を切り離しステージの手前の低いところに設置しより仏像をじっくり鑑賞できた。平成29年夏に仏像クラブで福島県いわき市を訪れその仏像の多さに驚かされたが、楞厳寺はいわき市の南部勿来(なこそ)にあり鎌倉時代末期の仏像だ。金箔もよく残っており今回の修理では剥落止めがほどこされこの美しい仏像が永遠に残ることを祈りつつ次の展示に向かった。

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