2018年7月8日日曜日

平成30年国宝・重文展④(三十三間堂の千手観音)

今回の国宝・重文指定の目玉は何と言っても三十三間堂の千手観音1001体の
国宝指定だろう。文化庁が戦前・戦後を通じて一貫して修復作業を行い、この度1001体目の千手観音が修理を終えてお寺に納入されたニュースは記憶に新しい。これを機会に文化庁が千手観音の国宝指定に踏み切ったのだろう。三十三間堂は平安時代に後白河法皇が平清盛に命じて造営され、鎌倉時代にいったん火災で焼失したが、後嵯峨上皇によってすぐさま再建されたのが鎌倉後期。千手観音の1001体のうち創建時のものは124躯、鎌倉時代再興のものが876躯。室町期の補作が1躯。創建時の千手観音には西村公朝によると運慶作の千手観音もあったとのこと。再興にあたっては慶派の棟梁・湛慶が中心となって、慶派・円派・院派の三派仏師が総力をもってあたったとのこと。今回の展示から1001体が並ぶ様子を想像するのは難しいが、平成20年にU案内人と三十三間堂を訪れており、そのときの様子を思い出しながら展示品を鑑賞した。いつか機会があればまた訪れたいと思う。

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