2015年11月1日日曜日

東寺の十二神将

京都の最後の仏像は東寺の十二神将だ。京都非公開文化財特別公開の一貫
でいつもは薬師如来の台座の下に安置している桃山時代の十二神将が単独で拝観できる絶好の機会だ。拝観時間は午後4時までなのに、前のお寺に手間取り、4時5分前に入った。中に入るとスポットライトに輝く十二神将がいらした。凡字で日光・月光菩薩を表す字を守るように十二神将が配されているとの説明だった。鑑賞後購入した図録によると一般に形骸化した近世彫刻の中で出色の出来栄えをしめしている。その理由は焼失した平安時代に造られた薬師如来像を再興したものであること。弘法大師所持の他のお寺の再興した仏像と様式が同じで、薬師如来の台座の下に十二神将を配するなどが記されていた。そのことから空海プロディースの仏像ではないかと私は考える。すばらしい光景に満足して特別公開の五重塔に向かった。

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