円空・木喰展④海傅寺の釈迦如来
円空・木喰展の後半は木喰の微笑仏(みしょうぶつ)の世界でこの像高30センチ
にも満たない釈迦如来が平成26年に発見されたばかりの木喰最初の仏像だ。海傅寺は弘前半島にあるお寺だ。木喰は北海道に渡ったとき出会った円空仏に影響をうけて仏像をつくりはじめたとなっていたが、スペシャルギャラリートークで監修者の小島先生はそうではなく、北海道に渡る前に弘前で最初に仏像を製作していたんだと強調していた。通説を覆す発見だ。台座まで含んだ一木造で、頭部は螺髪は刻まず両手を腕前で衣に含んでいる。表情はどことなく微笑んでいるように見え、とても癒された。われわれはその後、会場を埋め尽くされている微笑仏と出会うのだが、最初の作品から心が和んだ。
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