2014年9月23日火曜日

江戸川・江東のふたつの三尺阿弥陀

先週の土曜日仏像クラブで東京下町江戸川区と江東区の二つ阿弥陀如来を見
にでかけた。まず訪れたのが都営地下鉄新宿線の一之江の川向こうにある金蔵寺だ。金蔵寺の開山は室町時代だが、伝来の阿弥陀如来は鎌倉時代前期の作とのこと。一目見て快慶が得意とする三尺阿弥陀の形式だとわかった。快慶工房のだれかが製作したものであろう。金箔が落ちてしまった姿が「法然と親鸞展」で見た浄土宗所蔵の三尺阿弥陀に似ているとU案内人がつぶやいた。私もそう思った。お寺の方のご丁寧な対応に感激し、仏像クラブ一同お礼を言って江東区の因速寺に向った。こちらも三尺阿弥陀で寄木造。衣は黒漆、肉親には快慶得意の金泥塗りが施されていた。修復以前の写真も飾られており、かなり趣が異なるが、金泥塗りの金を抑えた色がよく、ボストン美術館の弥勒菩薩や醍醐寺三宝院の弥勒菩薩を意識して修復がなされたようだ。戦災に見舞われた東京下町で奇跡的に残った二つの阿弥陀如来について昼食を食べたそばやで大いに語り合った仏像クラブの面々だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿