2013年8月17日土曜日

浄土寺の阿弥陀如来立像(裸形像)

なら仏像館で金剛寺の降三世明王の次に出会いを楽しみにしていたのが、
兵庫県浄土寺の「阿弥陀如来立像」(裸形像)だ。平成22年に浄土寺を訪れた際、快慶の阿弥陀三尊像に感動したが、この裸形像も快慶作とのこと。切れ長の眼の形づくる理知的な風貌(ふうぼう)や、みずみずしい張りのある肉身表現に、快慶の作風が顕著(けんちょ)に示されている。金というより、独特な黄色を感じさせる鎌倉時代作。像高は200センチを超えるものの、どこか誕生仏を思わせる上半身裸体の仏像である。現在はなら仏像館に預託されているが、西日があたるこの阿弥陀如来が光輝く様を想像しながら、拝観した。

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