2012年10月21日日曜日

特別展「古都鎌倉と武家文化」①

本日(20日)仏像クラブで鎌倉国宝館に特別展「古都鎌倉と武家文化」を見に行った。この展覧会は来年に「武家の古都・鎌倉」で世界遺産登録候補地と名乗りをあげている鎌倉の登録推進を目的に開催された。館内の中央には12月に仏像クラブで訪問する予定だった、證菩提寺(しょうぼだいじ)の阿弥陀三尊があり、「武士の発願像」のコーナーには康慶の地蔵菩薩や常楽寺の阿弥陀三尊・覚園寺の戌神・などから、国宝館でおなじみの建長寺千手観音などが並び圧倒された。「宋風彫刻の諸相」のコーナーには浄光明寺の勢至菩薩から国宝館常設展示の初江王や韋駄天などがあり見ごたえ十分だ。鎌倉の高僧像や国宝の八幡宮の硯箱の展示のさきには、運慶の大威徳明王や運慶作ではないかと山本勉先生が書いていた仏法紹隆寺の不動明王があり飽きさせない構成になっている。11時になり鎌倉国宝館の若い学芸員による列品解説がはじまり約40分ほど展示品を見ながら説明を受けた。この展覧会は見所が多いので学芸員も説明しきれないのでいくつか解説されなかった仏像もあったが、全体的には話が興味深く解りやすかった。行かれるかたは毎週土曜日11時からの列品解説を是非聞かれることをお勧めします。

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