2022年9月18日日曜日

特集「チベット仏教の美術」


 9月4日に東博平成館に特集「チベット仏教の美術」を見に行った。東博所蔵のチベット仏教美術を見るのは2017年の東博東洋館依頼となったが、前回は仏像中心であったが今回は仏画・工芸品・書籍の優品と河口慧海の遺族から寄贈されたアジア各地の仏教美術とともに紹介する東博創立150年記念特集となっている。会場に入るとお馴染みのチャクラサンヴァラ父母仏立像の背後にガルバ・ヘーヴァジュラ十七尊曼荼羅が展示されており、インフォメーションでもらったパンフレットの表紙のような心憎い演出がされていたが、前期の曼荼羅と入れ替わっており残念だった。お馴染みの清の乾隆帝が愛した除蓋障菩薩坐像も展示やチベット仏教の胸がふくよかな女神像白色ターラー菩薩坐像に夢中になった。工芸品も見る価値がある展示が多くなかでも盤 白色如意宝珠マハーカーラは延命長寿や繁栄をつかさどるマハーカーラを景徳鎮で焼き上げた逸品となっており思わず引き込まれた。河口慧海請来品のネパールの菩薩立像などもあり小展示室なれど見ごたえ十分な展示となっている。多くの館蔵品を携帯のカメラで撮影して東博をあとにした。

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