2021年8月8日日曜日

特別展「聖徳太子と法隆寺」①


 今週の日曜日(8月1日)U案内人と東京国立博物館開催の特別展「聖徳太子と法隆寺」を見にでかけた。猛暑の中、平成館に入場し2Fの会場に入るとまず迎えてくれたのが如意輪観音だった。この仏像は四天王寺の救世観音の模刻像と伝えられる仏像だ。第一章「聖徳太子と仏法興隆」では旧一万円札に採用された聖徳太子二王子像(模本)や十七条憲法版木・太子が書いたと伝えられる三教義疏のひとつ法華義疏も展示されていて、太子を身近に感じる展示となっていた。そのなかで法起寺如来像とX線写真が展示されたいて興味深かった。第二章は「法隆寺の創建」で前期の目玉の天寿国繡帳で后橘大郎女が太子の死後大使が住む天寿国の姿が見たいと推古女帝に訴えて作成された刺繍だ。1400年前の刺繍が今に伝えられるのは奇跡的なことだと思った。第三章は「法隆寺東院とその宝物」で仏舎利が展示され、第四章「聖徳太子と仏の姿」では聖霊院に祀られている平安時代の太子像や仏画・地蔵菩薩が展示されていた。第五章は「法隆寺金堂と五重塔」で金堂から四天王のうち広目天・多聞天、薬師如来が展示されていた。展示品が多いので2時間かかったがもりだくさんの展示だった。かえすがえすも残念だったのが先行で行われた奈良展には出展されたが東京展で展示されなかった五重塔内部の羅鑑像や夢違観音などの仏像に出会えなかったことだ。帰りにグッズ売り場で図録とクリアファイル、シークレットキーホルダーを購入して上野のとんかつやで太子話で大いに盛り上がった。

0 件のコメント:

コメントを投稿