2020年6月27日土曜日

覚園寺の薬師三尊

本日は仏像クラブで覚園寺を訪れた。前回下見でU案内人と訪れたときより
蒸し暑かったがあじさいはよく手入れが行き届いているようで、きれいに咲き誇ってていた。茅葺の本堂に向かうと先についたの善男善女に例の年配のお坊さんが説明している最中だった。見上げると薬師如来が穏やかに我々を迎えてくれた。ここ覚園寺は2代執権北条泰時の創建した大倉薬師堂を9代執権北条貞時が二度と元寇なきようとの祈りを込めて寺に改めたとのこと。その際運慶が造った再興像として慶派が製作したが、また被災し尊氏の時代に本堂と薬師如来の修復、十二神将を再興した。本尊は頭部が鎌倉時代、胴体が室町時代と覚園寺の歴史が刻まれた造りとなっている。前回訪れたときはU案内人と話したのが頭部を製作した慶派の仏師についてだった。覚園寺は13世紀創建から、私は近くの金沢街道にある明王院不動明王の作者肥後定慶を押したが確証はない。きりりとしているが優しいまなざしの薬師如来を見つめながら、境内を散策し、小町通の素材屋でアジの御造りをいただきながら大いに語った仏像クラブの面々だった。


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