2020年6月7日日曜日

大智寺の文殊菩薩

平成28年の秋に京都を訪れた際、木津川市秘宝・秘仏特別開帳を見に南山城
に出かけた。JR木津駅から徒歩10分で大智寺につき係の女性に案内を頼み、文殊菩薩を拝観した。像高66センチの小さな鎌倉の文殊菩薩を拝観したが、快慶の文殊菩薩に比べて見劣りがしてさほど印象が残らなかった。最近になって再開した奈良国立博物館で特別展示が行われるとのニュースが入ってきた。また奈良国博の山口氏お得意のCTスキャン調査により胎内には厨子入り文殊菩薩像や巻物状の品などの胎内納入品が見つかったとのこと。令和元年に本堂改修に伴い、木津川市に近い奈良国立博物館に預けていたため発見されたようだ。奈良国立博物館の冊子の写真を見ると、重文の仏像のため面目躍如されており、見違えるようだ。奈良国博によると鎌倉時代に木津川にかかった橋の御衣木(みそぎ)で製作し大智寺に供養された。左手に蓮花を持ち、右手に宝剣を執り、左足を垂下する姿や外套衣は安部文殊院文殊菩薩に近いとのこと。いつか奈良に行けるようになったらなら仏像館で見てみたいと思った。

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