信州仏像巡り①(清水寺の千手観音)
今日から信州の仏像巡りに出かけている。長野についてまず最初に訪れたのは、松代の清水寺だ。此処は知る人ぞ知る貞観仏の宝庫で、重要文化財の仏像が、三体もあるお寺だ。信州に来ていきなりクライマックスのお寺を訪ねることになるのだが、メインの3体がすばらしいので3回に分けて報告する。お寺の方に収蔵庫を開けてもらい中に入ると中央に千手観音、左に地蔵菩薩右に聖観音が祀られいた。千手観音は頂に如来相、その周囲、天冠台の上に十一面をいただき、手が四十二本、頭部を比較的小さめにつくり、179センチの像容の肉どりをいかにも端正にまとめている。自宅に双眼鏡を置いてきたので十一面のひとつづつをじっくり見れないのが残念だったが、近くから拝せるのでその迫力は十分に伝わった。仏女新聞にも書かれておりこの千手観音の金箔の貼り方に注目している。製作は九世紀の頃で、信州における現存する最古の木造であり、一木造りの仏像では東日本で最も古いほとけさまとお寺の方は言っていた。さい先よくいい仏像に出会えて明日の期待が高まるそんなお寺だった。
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