2016年1月10日日曜日

能満寺の聖観音

昨年の10月のこととなるが、川崎市主催の指定文化財現地特別公開に出かけ
た。「神奈川仏教文化研究所」のサイトで特別公開のことを知り、急遽仏像クラブで訪問することとなった。能満寺の御開帳は12年に一度行われており、平成26年4月にも行われたが行くことができなくて残念に思っていた。現地につくとお寺にはのぼりが何本もたっており参拝客で大いに、にぎわっていた。中でも注目なのが平安時代前期の聖観音だ。像高は1メートル弱で神護寺の薬師如来を思わせるどっしりとした肉付きで安定感がある。ボランティアガイドの方の説明によるとおそらく平安時代の作であるが顔は後世の修理により玉眼がはめ込まれたとのこと。修理前の顔は貞観仏のようにきびしいのでやさしい顔になおされたのだろうか。平安時代の当初の姿を想像しながらお寺をあとにした仏像クラブの面々だった。


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