2015年10月3日土曜日

蔵王権現と修験の秘宝展③変わった肉髻の釈迦如来

現在開催中の蔵王権現と修験の秘宝展では多くの蔵王権現や役行者など修験
道特有な仏たちが展示されているが、その中で気になったのが金峯山寺の釈迦如来だ。平安時代の作で、近頃の年輪年代法の測定の技術により吉野最古の仏像だということがわかった。やはり修験道の仏像は一味違っていた。肉髻が異常に盛り上がり、螺髪も四角く、眉と目を顔幅いっぱいに表す独特の表情で、なで肩、体は一木造に特有な太くどっしりとした体つきになっている。小さな展示品が多いなかでその体躯に圧倒された。すぐ近くに源慶の蔵王権現(ZOGG)が控えていたので次の展示品に向った。

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