2015年7月4日土曜日

インドの仏展⑥カサルバナ観音

インドの仏展最後のコーナーである「密教の世界」は再び表慶館の1階に下りた
ところにあった。会場の中央に仏足石があり像高50センチから1メートルの仏がずらりと取り囲んでいた。中でもすばらしかったのが、インドの隣国バングラデシュの遺跡から発掘された、カサルバナ観音立像だ。カサルバナとは「空中を遊行するもの」の意味で、多様化した観音のひとつ。中央の観音は日本でもよく見かける右手に与願印を結び、左手に蓮の花をもっている。左脇にはお馴染みの善財童子や頭上には大日如来・宝生如来・阿弥陀如来・阿閦(あしゅく)如来・不空成就如来の五仏を配する。大変手の込んだ彫刻に舌を巻いた。時間の無い中ゆっくりと鑑賞して、グッズのコーナーに売っていたカサルバナ観音のクリアファイルを購入して会場をあとにした。

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