2023年10月9日月曜日

特別展「足柄の仏像」①


 本日、神奈川県立歴史博物館に特別展「足柄の仏像」を見に行った。この展覧会は2020年に開催された「相模川流域のみほとけ」の続編で神奈川の西湘地区の仏像を神野ノートの神野学芸員が企画した仏像展だ。神奈川歴博では悉皆調査を行ってすべて文化財の寺社調査を行った歴史があり、前回の「相模川流域のみほとけ」展でも他の地域仏像紹介の要望を多くいただいたとのこと。会場に入ると朝日観音堂の毘沙門天が地方仏ならではの味がある雰囲気で迎えてくれ、それから第二室は小田原の千代廃寺の出土品や箱根権現の万巻上人と神像群、また仏像クラブで見に行った箱根興福院普賢菩薩やネットで見て気になっていた朝日観音堂の仏像群、大磯六所神社の男神像・女神像。平安時代の仏像が多い足柄地区のユニークな仏像が続く。第4章では鎌倉・南北朝時代の仏像がとりあげられ、一番気になったのが小田原市本誓寺の阿弥陀如来だった。山本勉館長がTwitterで取り上げた南足柄市弘済寺の地蔵菩薩と二童子も雲慶(運慶)作ではないが興味ある仏像だった。仏像それぞれの表情に個性があり見飽きることがなかった。鎌倉国宝館では特別展国府津山宝金剛寺が21日より始まるようだ。しばらく神奈川仏像に目が離せない10月になることだろう。

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