即成院の阿弥陀如来と来迎二十五菩薩
昨年の10月になるが京都東山の泉涌寺道を朝から歩いていたら以前拝観したことがある即成院を門の前で見かけたので、お参りした。わずかに色づきだした紅葉をみながら本堂へむかった。即成院は平等院を創建した藤原頼通の子、橘俊綱が伏見桃山に創建した「臥見堂の迎摂(ごうしょう)像」として世に知られていた。豊臣秀吉の伏見城建設の際、移転を命じられ、明治の廃仏毀釈で廃寺となり仏像は天皇家ゆかりの泉涌寺に預けられ明治20年に現在の地に移った。その流転のなか本尊は別の寺の仏像にかわり二十五菩薩も15体は江戸時代に平安時代のスタイルを忠実に模した後補となったが、違和感はなかった。この二十五菩薩はそれぞれ楽器を持ち、笛・琴・笙から箜篌とよぼれるハーブを手にした菩薩もいるという。前と変わったのが人気のある菩薩はパネルで写真のアップが飾られておりより楽しめた。中にはなにも持たない菩薩もおりみうらじゅん氏も気になったのか写真集「ぐっとくる仏像」の表紙になっている。如意輪観音風の菩薩を内陣拝観でじっくりみて、昨今の「御朱印ブーム」に」あやかって造られた鳳凰の特別朱印をいただいて次の戒光寺に向かった。
0 件のコメント:
コメントを投稿