2019年8月31日土曜日

特別企画 奈良大和四寺のみほとけ⑤(長谷寺の難陀竜王)

今回の「奈良大和四寺のみほとけ」ではじめて拝観したのが長谷寺の難陀竜
王だ。長谷寺では本尊十一面観音の脇にある高い壇上の厨子にあり、大阪での展覧会には出展されたらしいが、いかなかったので今回はじめてお会いした。東博ブログによると「難陀」とはサンスクリット語の音写で幸せ喜びという意味だそうだ。三十三間堂で難陀竜王を見たが鎧武者の姿だが、長谷寺像は中国の役人の姿で表現されている。これは中国道教の影響を鎌倉時代に受けて製作されたからだそうだ。長谷寺の難陀竜王が手に持つのはお盆で角のある動物が五つ表されているが、牛のように見えるが竜だ。中国の道教・日本の陰陽道で雨乞いにまつわる五竜を表している。今度みうらじゅん氏・いとうせいこう氏の「奈良大和四寺のみほとけ」の講演を聞きにいくが、彼らが難陀竜王をどう突っ込むか今から楽しみだ。再訪して作品をじっくり見てから楽しみたいと思う。

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