2019年5月12日日曜日

令和京都非公開文化財特別公開③(積善院の不動明王)

令和京都非公開文化財特別公開で訪問するお寺を物色していたとき、朝日新
聞デジタルの聖護院・積善院の記事が目に留まった。見出しに「法難を越えめぐり合った積善院の不動明王像公開へ」とあり積善院は聖護院八ツ橋でおなじみの聖護院の塔中だという。東福寺塔中同聚院訪問を予定していたので、京阪最寄駅から歩いて10分の聖護院を訪問先に決めた。同聚院で康尚の不動明王を拝観してから京阪で神宮丸太町駅で降り途中聖護院八ツ橋の店で道を聞きながら聖護院へ到着した。聖護院は拝観者も多くお目当ての不動明王もよく拝観できなかったので早めに積善院へ向かった。京都非公開文化財特別公開でおなじみの学生風の女性がファイルを見せながら手際よく説明してくれた。ここには明治の神仏分離令と修験道廃止令を経て四つの寺が合併され、積善院に集めまつられるようになったという。積善院の本尊は平安時代後期の秀作とされる重文の不動明王。その後ろに光格天皇勅願の高さ4メートルの準提観音が安置されており難陀竜王の兄弟が脇を固める。他には役行者と最近十二一重の衣の下から江戸時代の姿が見つかった弁財天も祀られていた。令和京都非公開文化財特別公開の最後に素晴らしい仏像に出会えて、帰りに聖護院八つ橋のお土産を買って京都駅に向かった。



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