特別展 国宝東寺①
本日(20日)仏像クラブで現在上野の東博で開催中の特別展「国宝東寺」を
鑑賞しに出かけた。平成23年にも東博では「空海と密教美術」展が開催されたが、今回は副題に「空海と仏像曼荼羅」とあるように空海の思想に寄った展示となっている。それをもっともよく表しているのが第一章「空海と御七日御修法(ごひちにちみしほ)」で宮中で空海が行った国家安泰を祈る修法を再現したところだろう。次の曼荼羅のコーナでは保存状態のよい西院曼荼羅は26日からなので、恵果阿闍梨から空海に授けられた曼荼羅の2回目の複写本が展示されていた。平成になりかなり修復したあとが見られ痛みは激しいが何とか両界曼荼羅の大日如来の姿が確認できた。第三章「東寺と信仰の歴史」のコーナーからがぜん興味わく展示が並び、鎌倉時代の八部衆のお面や兜跋毘沙門天、U案内人がよかったと言った「西寺の地蔵菩薩」など東寺展ならではの展示が並んだ。最期の章はU案内人と訪れた東寺観智院で見た五大虚空蔵菩薩と空海の立体曼荼羅の世界だ。帝釈天は撮影OKとのことで多くのカメラマンに囲まれまるで今回購入したフィギュアと見間違えるようだった。今回の展覧会では平安時代の密教美術が中心だったので、金堂の桃山時代の日光・月光や十二神将が展示されていないのが残念だった。帰りにフェリシモおてらぶ製作の金剛杵ペンケースを購入して東博本館で関連展示されている「密教彫刻の世界」に向かった。
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