2017年7月7日金曜日

三浦半島大開帳奉修②(最宝寺薬師如来)

4月のことになるが、三浦半島二大霊場大開帳奉修の京急のキャンペーンポ
スターに載っていた野比の最宝寺に三崎のマグロを食べたあと向かった。つつじが満開なお寺の境内を通って薬師堂の中に入り拝観した。横須賀市教育委員会によると最宝寺は鎌倉に創建された天台宗のお寺で創建当時の本尊とのこと。像の構造は玉眼入りの寄木造、像高は86センチ左手の薬壺と彩色は後世のもの。面立ちは眼尻の切れ上がった切れ長の目で張りのある引き締まった威厳のある相をしている。全体に鎌倉後期の宗風の影響が顕著であるが、建長寺の地蔵菩薩にみられる法衣垂下の特徴は見られないが、衣文のひだの重なりが良くまとめられている。中世の薬師如来像が現存する例は鎌倉でも少なく、優作として貴重なものとのこと。三浦は何度も仏像クラブで訪れたが、まだまだ優作の仏像があることに感動し、お寺をあとにした。




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