高野山と紀州仏像めぐり①(快慶の広目天)
今日から二泊3日で高野山と紀州の仏像をめぐっいる。まず最初に訪れたのは、高野山だ。高野山霊宝館には運慶の八大童子や快慶の四天王や孔雀明王等を所蔵しているが、今回は八大童子のうち恵喜童子だけで、快慶も孔雀明王は展示されていない。しかし快慶の四天王はすべて展示されていた。中でも広目天は顔の筋肉の動きや安定した立ち姿など写実的な表現が四体の中でも最も優れている。快慶自身の作品だと確信した。残りの三体は弟子筋の製作のためやや手が落ちる。運慶工房の八大童子に比べ弟子の未熟さがわかる。この四天王は東大寺大仏殿の消失した像を今に伝えるものだ。明日は金剛三昧院の愛染明王をみてから、根来寺や紀三井寺をめぐる予定だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿