2022年4月3日日曜日

入谷浅草大仏巡り(西徳寺阿弥陀如来)

 

先週の土曜日U案内人の企画で入谷浅草大仏巡りに仏像クラブで出かけた。生誕150年の樋口一葉記念館によってから、以前よりFaceboookで拝観を申し込んだ西徳寺に向かった。お寺の担当者が事務所に待っていてくださり本堂で仏像を拝観させていただいた。西徳寺は京都にある仏光寺の末寺が関東に江戸時代に移転した浄土真宗のお寺で本尊の阿弥陀如来は像高99センチで肉髻珠・白毫に水晶がはめ込まれている鎌倉時代の仏像とのこと。。台東区教員委員会によると典型的に鎌倉初期に活躍した快慶の阿弥陀如来の形だが、本像は基本的にその形に従いながら、着衣の形に変化がつけられている。衣文線の型式化あわせて考えると鎌倉時代後期の製作と思われるとのこと。私は顔の形から京都国立博物館でみた南河内金剛寺の大日如来を思い出した。平安時代の作だが脇侍の不動明王を快慶弟子行快が製作したことから東寺の帝釈天のように行快も平安時代の大日如来を補修したかもしれない。そうなると京都由来の阿弥陀如来の製作が行快かもしれないと思った。お寺の方に御朱印をお願いすると西徳寺の伝来と寺宝の写真が載っている「西徳寺物語」を用意いただいており一同感激してお寺をあとにした、その後浅草に満開の桜を見ながら、金銅製の地蔵や釈迦如来などの大仏巡りをし浅草寺近くのそば処「十和田」にて大いに盛り上がった仏像クラブの面々だった。


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