2020年2月24日月曜日

特別展「毘沙門天」①

昨日、早朝に奈良に向かい、奈良国博で開催の特別展「毘沙門天 北方鎮護
のカミ」を見てきた。この展覧会では「四天王のうちの多聞天が毘沙門天として単独で造像され信仰されることに注目し、日本から選りすぐりの毘沙門天を集め魅力あふれる毘沙門天の世界に皆様を誘いたい」という開催趣旨が書かれており、見逃せない展覧会になっていた。会場には奈良時代から鎌倉時代まで魅力的な毘沙門天が展示されていた。音声ガイドに沿ってじっくり鑑賞してきたが、第一章は「独尊の毘沙門天」として単独の毘沙門天の信仰が始まった奈良時代唯一の作例である「愛媛如法寺の毘沙門天」にはじまり西国三十三札所華厳寺の毘沙門天や躍動感あふれる「京都弘源寺の毘沙門天」から東博でお馴染みの「道成寺毘沙門天」まで等身大からわすが9センチ足らずの毘沙門天まで22体の実に様々な魅力あふれる毘沙門天の世界に引き込まれた。第二章「毘沙門天三尊像」ではおなじみの鞍馬寺の毘沙門天からアメリカロスの毘沙門天三尊(吉祥天・善膩師童子は所在不明)湛慶の毘沙門天が展示されていた。第三章は珍しい双身毘沙門天3体。最期は東寺や観世音寺の兜跋毘沙門天まで9体の毘沙門天像に圧倒された。詳細は次回に回すが毘沙門天の世界にどっぷり浸れた2時半であった。心地良い疲れを感じ昼食を取りにいつもの「大和茶漬け」の店に向かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿