2015年1月17日土曜日

三井寺仏像の美展③三井寺の毘沙門天

今回の三井寺仏像の美展のポスターでは、肥後定慶作の不動明王を取り囲む
ように四体の仏像が取り囲んでいる。その中のひとつが三井寺金堂外陣に安置されている木造毘沙門天だ。ひと目みて静岡願成就院の毘沙門天に似ていると思った。図録にも姿勢が同じとの記載があり京都で活動していた慶派が注文をうけ製作したものと考えられる。頭髪は毛筋彫りとし、髻を結い、天冠台より下ははマバラ彫に表している。彫りは運慶の毘沙門天に遠く及ばないが、師匠に近づこうと必死になっている弟子か孫弟子の姿が目に浮かぶ秀作だ。両目を見開き、口を半開きにし、腰を左にひねり、右足を少し開いて邪鬼の上に立つ姿になっている。図録によると三井寺は平家の焼き討ちにあい、源氏による復興をとげているとのこと。ここにも源氏と慶派の結びつきがみられる。タクシーの運転手と毘沙門天の前でうなりながら次の展示作品を見に行った。

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