祇園で昼食の牛すき焼きをいただき、北野の地蔵院に向かった。ここも「京の冬の旅」非公開文化財特別公開寺院で「世界遺産登録30周年」と「洛陽三十三所観音霊場再興20周年」を記念し、特別公開されている。どうやら午後巡る地蔵院・六角堂・平等寺はテレビで放送されたらしく地蔵院には長蛇の列ができていた。ここ地蔵院は「椿寺」の愛称で親しまれる浄土宗の寺院。なかに入るとこじんまりした境内に本堂と観音堂・地蔵堂が建っている。列を並んでいると窓から元本尊の地蔵菩薩立像があった。地蔵院の名前の由来になる仏像だ。本堂では小人像にわけて参拝となる。五劫思惟阿弥陀如来は江戸時代の作。東大寺から来たとのこと。五劫思惟阿弥陀如来は長い年月の修行の期間を髪の毛長さであらわしたもの。奈良五劫院の鎌倉時代の仏像が有名だがあちらは木造、地蔵院は銅像だ。「おたふく阿弥陀」の愛称で親しまれている。観音堂の説明も本堂で行われ、慈覚大師円仁の作と伝わる一木造の平安時代の観音像が雨宝童子、春日龍神とともに祀られており、洛陽三十三所観音霊場30番札所になっている。帰りに地蔵・観音の絵はがきと京の冬の旅ガイドブックを呼び御朱印をいただき、急いで六角堂に向かった。
今日(3月2日)、初参戦のJR主催京都 デイティネーションキャンペーン「京の冬の旅2025」において京都非公開文化財特別公開が実施されている清水寺に向かった。観音霊場のひとつである「洛陽三十三観音霊場」再興20周年記念として非公開文化財特別公開をやっており、観音様も公開していた。清水寺善光寺堂・朝倉堂・本堂・奥の院・泰産寺が公開しているという触れ込みだった。普段は見向きもしない善光寺堂を覗いてみると、なんと鎌倉時代の如意輪観音がさりげなく祀られていた。その観音にパンチを食らった私はその後、各お堂を巡るのだが、それは後日。午後は地蔵院、北野天満宮、六角堂、平等寺と駆け足で巡ったが、それぞれ個性豊かなお寺の物語にみるべき価値があった。また、次回も行きたいと思った。