2020年8月10日月曜日

耕三寺博物館の快慶仏

9日は鞆の浦の仏像を見たあとホテルのシャトルバスで福山に戻り、しまなみ海道に向かうため、尾道に向かった。しまなみ海道にある生口島にある耕三寺博物館の快慶仏を見るためだ。尾道に着くと気温40度近い猛暑で急いで高速フェリーに乗り込んで、生口島の瀬戸田港に向かった。瀬戸田港では無料シャトルバスが待っており簡単に耕三寺に着いた。不可思議な仏教建築群を写真に納め、隣の博物館に向かった。快慶の宝冠阿弥陀はもとは頼朝ゆかりの伊豆山神社にあり、阿弥陀三尊の脇持だけ仏像クラブで見に行ったことがある。奈良国博の山口学芸員によると快慶は醍醐寺弥勒菩薩造像時に信西一門とかかわっており信西の息子の弟子筋の依頼により京都でこの仏像を製作し送ったとのこと。本尊は快慶展でも見かけたが少し保存状態が悪いがヒノキ材の割矧造(わりはぎづくり)で彫眼とし、頭髪を除き漆箔を施すしっかりとした快慶を思わせる作風となっている。シャトルバスの時間も迫ってきたので急いで瀬戸田港に戻り尾道行き高速フェリーに乗り込んだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿